春のセンバツ中止不可避…無観客試合では運営費まかなえず
「高野連が大会使用球をキャンセルしたってホント?」
つい先日、アマ球界でこんな噂が駆け巡った。
コロナウイルスの感染拡大により、開催の是非が問われている春のセンバツ高校野球(3月19日開幕)。政府は、2日から全国の高校に休校要請を出しており、32校の出場校は練習のやりくりにさえ四苦八苦している。
その各校が注視しているのが4日のセンバツ運営委員会。ここで、開催に関する結論が出る見通しだが、この日は高校のラグビー、ゴルフの全国大会の中止が決定。移動や宿泊において万全な対策が取れないことを理由に挙げている。甲子園期間中は全国から出場校と大応援団が大阪、兵庫に一斉に大挙して押し寄せる。去る1日には、甲子園球場がある西宮市でも、初めてコロナウイルス感染者が出たことが判明した。
■開催費用は2億円強
西日本の強豪校監督は、「甲子園は大会運営上、無観客試合はないと思う。やるなら応援団も含め、お客さんを入れるでしょう」と、こう続けるのだ。